Fiddle
いじる、もてあそぶ、ごまかす;フィドル(バイオリンに似た民俗的な弦楽器)
源流
Fiddle: 人が弦楽器の細い弦を指で細かく動かし、音を探るように弾いている画面。
Image
細かい手の動き + 試行錯誤 + 目的の曖昧さ = いじる/小細工する
深層理解
Fiddle の核心は、大きく動かすことではなく、指先で細かく触り続けることです。楽器の fiddle は、弦を少しずつ押さえ、弓を微妙に動かして音を作ります。そこから現代英語では、機械・設定・紙・髪などを目的なく触る「いじる」という意味へ広がりました。
重要なのは、fiddle にはしばしば 集中しているようで本質から外れている 感覚があることです。たとえば fiddle with the settings は「設定をいじる」ですが、そこには『完全に理解して操作している』よりも、『試しながら細部を触っている』というニュアンスがあります。
さらに fiddle は、数字・書類・会計などを小さく操作して不正に変えるという意味にもなります。これは、弦を少しずつ動かす身体感覚が、情報や制度を細かくいじって都合よく変えるイメージへ転じたものです。つまり fiddle は、無害な『手遊び』から危険な『改ざん』まで、同じ 細部への介入 でつながっています。
名詞としての fiddle は、特に民俗音楽やカントリー音楽で使われるバイオリンを指します。violin がクラシックで形式的な響きを持つのに対し、fiddle はより 庶民的・即興的・身体的 な響きがあります。同じ楽器でも、violin は楽譜を読む手、fiddle は人々を踊らせる手です。
よく使う形は fiddle with A で、『Aをいじる』『Aを手持ち無沙汰に触る』。また fiddle the figures/accounts なら『数字/帳簿をごまかす』。文脈によって、無邪気な手の動きにも、不正な小細工にもなる語です。