Inhibition
/ˌɪn.hɪˈbɪʃ.ən/
抑制、制止、阻害、ためらい
源流
前に出ようとするものを、内側でぐっと押さえ込み、外へ出さないように保つ画面。
Image
衝動 + ブレーキ + 内側への保持 = 抑制
深層理解
Inhibition の核は、単なる「止める」ではなく、出ようとする力を内側で止めることです。語源的にはラテン語 inhibere(押さえる、差し止める)に由来し、さらに「中へ・上に」を示す in- と「持つ」を意味する habere に関係します。つまり、外へ流れ出すものを保持して進ませないという感覚が中心にあります。
心理学では inhibition は、怒り・欲望・発言・行動などをすぐ表に出さない自己制御を指します。これは必ずしも悪いものではありません。文明的な会話、礼儀、判断力は、ある程度の inhibition によって支えられています。しかし強すぎると、自然な感情や創造性まで閉じ込めてしまい、萎縮やためらいになります。
医学・生物学では、enzyme inhibition(酵素阻害)のように、ある働きが別の物質によって弱められることを表します。ここでも同じ構造があります。何かが活動しようとしているが、別の力がそれを機能させない方向に抑えるのです。
日常語では lose one's inhibitions(抑制が外れる)のように使われます。これは、普段は社会的な目・恥・不安によって押さえられている自分が、酒・安心感・情熱などによって解放されるイメージです。Inhibition は、人間の中にあるブレーキであり、同時に自分を守る壁でも、自分を閉じ込める檻でもあります。