Zero-sum
/ˌzɪərəʊˈsʌm/
ゼロサム、差し引きゼロの
源流
勝った側の得は、そのまま負けた側の損として見える、パイの大きさが増えない競争の光景。
Image
利益 + 損失 = 0
深層理解
Zero-sum は、全体の合計が変わらない状況を指す。だれかが得をすれば、必ずだれかが同じだけ失う、という発想が核にある。つまり、増やす 競争ではなく、奪い合う 競争のモデル。
この語の深さは、単に数学やゲーム理論の用語にとどまらない点にある。仕事、政治、交渉、SNSの議論まで、「相手を下げないと自分が上がれない」という見方を表すときに使われる。そこには、世界を固定された総量として見る冷たい視線がある。
ただし現実の多くの場面は、完全な zero-sum ではない。協力によって全体が増えるなら、それは non-zero-sum だ。したがってこの語は、現実の説明というより、「これは奪い合いの構造だ」と見抜くための強いレンズとして使われる。
比喩的には、zero-sum は人間関係や組織文化にも当てはまる。信頼がない場では、称賛も機会も権力も、すべてが限られた資源に見える。逆に、創造的な環境では、価値は分け合う ものではなく 増やせる ものとして捉えられる。
一言で言えば
A zero-sum mind sees rivals everywhere; an abundant mind sees possibilities.
ゼロサムの心はどこにでも敵を見つけるが、豊かさの心はどこにでも可能性を見る。