Cast
/kæst/
投げる、投じる、配役する、鋳造する、向ける、(影・光などを)落とす
源流
Cast: 手に持ったものを、ある方向へ思い切って投げ放つ物理的な動き。
Image
手放す + 方向づける + 形を与える = cast
深層理解
Cast の核は、単なる「投げる」ではなく、自分の手元から離して、何かをどこかへ向かわせることです。石を投げる、視線を向ける、光が影を落とす、疑いを投げかける――すべてに共通するのは「ある力・影響・意味を外へ送り出す」という感覚です。
古い英語では「投げる、計算する、考えを巡らす」などの意味で使われ、現代でも cast a vote「票を投じる」、cast doubt「疑いを投げかける」、cast a glance「ちらりと視線を向ける」のように、目に見えないものを投げる表現が非常に多くあります。
演劇や映画の cast は「配役する/出演者たち」という意味です。これは、人をある役へ『投げ入れる』、つまりその人物を特定の役割の中に置くという発想です。a strong cast は単なる俳優の集まりではなく、物語の形を作るために配置された人々です。
鋳造の cast は、溶けた金属や素材を型に流し込み、冷えて固めることです。ここでは『投げる』が「液体を型へ投じる」感覚に変わり、さらに 形のないものに形を与える という意味へ広がります。cast iron は『鋳鉄』です。
また、cast は結果として生まれる『雰囲気・色合い・影』にも使われます。The lamp cast a warm glow. なら、ランプが暖かい光を空間へ投げ出している感じです。つまり cast は、物体だけでなく、印象・影響・役割・形まで外界に投影する語です。