Fond
/fɑːnd/
好きな、愛情のある、懐かしく思う、甘い期待を抱く
源流
Fond: もともとは「愚かな・だまされやすい」に近く、恋や愛着で判断が少し溶け、相手に向かって身を乗り出してしまう人の姿。
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愛着 + 判断のゆるみ + 心が寄る = fond
深層理解
Fond の核心は、単なる like ではなく、心が対象にやわらかく傾いている状態です。冷静な評価というより、愛情・懐かしさ・親しみが混ざり、対象を少し甘く見てしまう温度があります。
語源的には、中英語で「愚かな・だまされやすい」という意味を持っていたとされます。そこから「愚かになるほど夢中」「愛情で判断が甘くなる」という方向へ意味が変化しました。つまり fond には、愛の明るさと同時に、少しだけ理性が負けている感じが残っています。
be fond of は「〜が好きだ」ですが、like よりも穏やかで、長く続く親しみを感じさせます。I’m fond of old books. なら、単に古本が好きなのではなく、古本の匂い、手触り、時間の層まで含めて愛している響きがあります。
fond memories は「懐かしい思い出」。ここでの fond は、過去を美しく照らす感情です。記憶の細部が正確かどうかよりも、その記憶に触れると心が温かくなる、というニュアンスです。
a fond hope / fond dream では「甘い望み」「かなわないかもしれない期待」という意味になります。ここでは fond の古い『愚かさ』が顔を出し、現実より願望を見ている状態を表します。つまり fond は、愛情にも、懐古にも、幻想にもなる語です。